本来ある自然浄化能力は、近年急速に低下し、世界的に見れば様々な環境破壊が進行中です。また人口増加や耕作地の荒廃による食料不足はやがて大きな問題となるでしょう。

 当社ではコア事業として環境問題を取り上げ、具体化を試みてきました。微生物処理による水浄化や二酸化炭素とその利用、また、循環型環境システムへの微生物の応用を推し進めています。


 バイオエジェクション システム

微生物による浄化と流体力学、植物製剤による固着効果を応用した湖沼・水産養殖池の水質浄化を目的としたシステムです。エジェクターを使い湖沼内の酸素濃度を高め、微生物剤により藻類の繁殖を抑え、さらに植物由来のB剤により藻類を除去、魚類の餌になるプランクトンの増殖を促すことで正常な生態系を作り出す技術です。養殖魚介類に寄生する有害な原生動物の駆除など、様々な効果があります。

 菌藻類による二酸化炭素固定技術

世界的の主要国間では二酸化炭素排出による地球温暖化について幾多の議論がなされていますが、 現在よりCO2濃度の高い太古の時代、 CO2を取り込み酸素で地球を満たしたのは シアノバクテリアでした。本技術はこのシアノバクテリアを活用しCO2を固定、残った菌藻類を醗酵処理して畜産飼料に代える、画期的な技術です。

 エコトン(循環型養豚システム)

家畜排泄物の管理適正化及び利用促進に関する法律に対応した、循環型養豚システムです。酵母菌による発酵により、臭い発生の低減化と糞の資源化を実現し、さらに豚の肥育率を高めます。